BREAKING THE BINARY
SCIENCE GALLERY AT THE UNIVERSITY OF MELBOURNE
二者択一論を超えて
公募期間
2022年の2月10日から3月3日まで
結果発表は2022年の4月中旬
キーワード
ジェンダー、アイデンティティー、表現、サイエンス、テクノロジー、独創力、文化、社会構成、人種、性別、バイナリー・コード、身体、専門分野の垣根を超えた、相似性、人生観、神経可塑性、間(あいだ)、二者択一論を超えて、領域、多様性、力、バイアス、差別
二者択一論を超えて
サイエンス ギャラリー メルボルンは知識、経験、交わり、また相反する人たちが生きている居場所の中で、あるいはそれ以外の領域における認識、知識の解析を研究するというあらゆる専門分野の方々にご提案いただきたいと考えています。
新しい試みでもあり、同時に展示会でもあるこの「二者択一論を超えて」では、二者択一論にとらわれず世の中のありとあらゆるものごとを祝福し記念する機会でありたいと願っています。
「二者択一論を超えて」は性別、独自性、また科学と技術、創造性、文化、人種、生物的な関連、結びつきを興味深く万華鏡を覗くかの如くに変化していく見解をご紹介します。
今期の展示会は柔軟さ、調和、不透明、又、二者択一の規範などの一面を交差するような幅広い研究を待っています。交差したり、重複したり、その間(あいだ)だったり、その境だったり、変化だったり、ユニークだったりする研究観点を我々は期待しています。
サイエンス ギャラリー メルボルンは、二者択一の観点に取り組んでいられる作品、提言、その骨子構想に携わっている方々の作品をお待ちしています。ジェンダー論を中心におくことになりますが、この展示会ではそれぞれの個人の見解、見識や学問分野を超えた独創的視点と研究調査についての対話と交流の機会を設けさせて頂いています。
キングス カレッジ ロンドンのサイエンス ギャラリー ロンドンが委託した著名な現代英国アーティストらにより、「ジェンダー:二者択一を作りそれを超える」がブリティッシュ・カウンシル、英国/豪州の2021年・2022年シーズン、「今、私たちは一体何者であるのか」のサポートで展示が開催されます。
これからの方向性と題材に関しては下記に書きましたが、これ以外も受け付けます。
接点のある専門分野を超える研究は制約もあり広がりもあるーそれは我々が理解しているジェンダー論、アイデンティティー、そしてそれらの性別や人種、文化、独創性、科学と技術との関係性の作品
二者択一の観念はないと感じられるような、影響力になりうるような作品、そして二者択一から離れて、世界と私たち自身について複雑で固定観念にとらわれない作品
社会に存在する二者択一の概念をまずは解き払い、混ぜ合わせて、それから一歩踏み出し超えていくような共同合同作品。こういうものは一つの専門分野で見られるものかもしれないし、多くの専門分野で見られるものかもしれません。
例えば下記のいくつかの質問が手掛かりになるかもしれません。
二者択一論を超えることにより人生観に何をもたらすか、又その超えるという経験をどのようにより深く理解することができるか。私たちのアイデンティティーを理解して世の中で生きていくにはどうしたら良いのか。どのように土着の知識が我々の考え方や、姿勢や、行動に影響を与えているのか。どうすれば現代社会において二者択一の概念を打ち破って、調和、柔軟さ、不透明さをすることができるのか。
学問の専門分野の垣根を超えた研究がどんな新しい知識と理解の「二者択一を超える」概念に貢献できるのか。新しい考えや科学的な道筋の役割がどのように二者択一の「社会規範」を塗り替えることができるか。世界がどのように私たちのアイデンティーを作り上げていくのか、又、私たちのアイデンティティーがどのように世界を作っていくのか。
社会の中で二者択一観を提唱をしている人たちは、出来上がった環境の中からその考えをどのようにシフトしてきているのか。テクロノジーはどのように社会のフレームを作り又そのアイデンティー構築に貢献しているのか。
この展示会に作品を出品してみませんか。
サイエンス ギャラリーでは我々の最初の科学者であり芸術家でもある先住民族に敬意を示します。特に先住民族の方々からの提出作品を心よりお待ちしています。
サイエンス ギャラリー メルボルンでは皆さんの試み、推進、リサーチに多大なる価値をおいています。今回の展示では、若い世代だったり、建築家、数学者、音楽家、エンジニア、医療分野の人達、デザイナー、科学者、パフォーマー、ベテラン、芸術家の人達たちの視点を通した「二者択一を超える」を共感できると思っています。その分野の可能性は無限です。
提案書に関しては、斬新なものだったり、既にある作品であったり、パフォーマンス、ワークショップ、デジタル導入だったり、研究プロジェクト関連になると思います。この展示を見る年齢層が15歳から25歳だということを念頭において対話式、あるいは参加方式の作品になるようにお願いします。ユーモアや驚きのある作品の出品を、そして皆で笑いを共有できるような作品を待っています。
学芸員チーム
サイエンス ギャラリー メルボルンはこの展示会を単に若い世代と共にというわけではなく、若い世代の為の催しであると考えています。「二者択一を超えて」は、我々のスタッフと諸々の分野の専門家と若い学芸員のメンバーで構成されています。
モハメッド・タハ博士は無二者択一論を唱えているトランス・クィアで、顕著なフィルム・メーカーばかりでなく、科学者、エンジニア、大学講師でもあり多方面で活躍されています。例えば、チームはレゴのように様々に変化できる材料を使って、気候変動に役立つものを作ったり、臨機応変に対応できる電気器具を作ったりします。タハ博士のチームはジェンダー論とは皆さん自身への挑戦であると考えています。
ダン・ハリス教授は施策と実践との両方の視点から、例えば文化、性的、多様性のジェンダー、又パフォーマンスと社会運動などそれらがどのように交差しているかを研究しています。ハリス教授チームは社会通念を変えるという社会正義の研究や創造的な実践との共同研究の成果を期待しています。教授はオートエスノグラフィーと結果理論、創造的な研究の分野で多大な業績を残しています。
ハナ・マッキャン博士はメルボルン大学の文化研究学科の上級講師です。マッキャン博士はクィアのデジタル・ファン文化と美容院などの美の文化、クィア女性のサブカルチャーなどの女性論理論を研究しています。
予算
公募に関しては全ての分野から受けつけます。作品は新しいアイデアのものだったり、考案中だったり、既にある作品かもしれません。すべてのプロジェクトには、旅費、材料費、アーティストの費用など含めたA$2,000オーストラリアドルからA$8,000の間をサイエンス ギャラリー メルボルンは公募に対して援助をします。もし、スケールが大きいプロジェクトであれば、予備の基金やパートナーが確保できれば考慮します。サイエンス ギャラリー メルボルンは少ない予算であっても、予算を超えるものであっても他からの援助があれば全ての作品を歓迎いたします。